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はじめてのトゥリボン・トゥゴムの縫い付け方の手順と確実に押さえておくポイントまとめ

トゥシューズを新しく買うと、ほとんどのものはリボンやゴムはついていません。
そのままでは、履いて踊ることが出来ないのです。
また一般的に足の大きさや形は人それぞれ違いますし、フィット感の好みも違います。
慣れてくると、自分に合った位置や縫い方がわかってきますが、最初のうちは一般的な方法で縫い付けましょう。
この記事は慣れないうちは大変に感じる縫い付けについて、手順やポイントをわかりやすくまとめました。

・トゥリボンを縫い付ける手順とポイント

では初心者の方向けに詳しくトゥリボンを縫い付ける手順とポイントを見ていきます。

・・準備するもの

まずトゥリボンを縫い付ける時に必要なものを準備します。

★トゥリボン
★ソーイングセット

トゥリボンはアキレス腱に優しくて使いやすい、ストレッチタイプがおすすめです。
素材はサテン地か、表サテン裏コットン(滑り止め)のもの。
色はピンクかベージュ系統の色がトゥシューズと合わせやすいでしょう。
トゥリボンの長さは1足分で約2.5m、幅は20㎜~24㎜が一般的です。
縫い付けるための糸やソーイングセットは、種類が多くて迷うほどです。
そういう時はバレエ用品のブランドから販売されているものを選ぶのが無難でしょう。
例えばBLOCHなら、ストレッチリボンやメッシュゴムも入ったロゴケース入りソーイングセットが1,760円(税込)で購入できます。
これ一つですぐにでも縫い始めることができる優れものです。

・・トゥリボンを縫い付ける位置

トゥシューズを足にフィットさせるのに重要なのが、トゥリボンを縫い付ける位置です。
位置の決め方をまとめてみました。

★シューズのかかと部分を内側に向かって三角に折る
★折り目になったところに鉛筆などで線を引く
★リボンの端を二つ折りにする
★線に合わせて斜めに内側から縫い付ける

より足にフィットさせたいときは、できるだけ底に近いところから縫い始めてください。
リボンを縫い付ける位置は、人によってベストな位置は違ってくるので、安全ピンなどで仮留しながらちょうど良い位置を見つけましょう。
またトゥシューズに最初からリボンが付いていて、フィット感がイマイチなときは、リボンを折り返し底の方から斜めに縫い付けて調節してください。
シャンクが付いてきやすくなり、フィット感が増します。

・・トゥリボンの縫い方 

位置が決まったらリボンを縫い付けていきます。
縫い方にもいろいろありますが、力がかかって取れやすいところは、半返し縫い。
それほどでもない箇所はまつり縫いと覚えておきましょう。

★縫い始めは玉結びする
★二つ折りしたリボンの上部分を直線に半返し縫いする
★次に下の部分をまつり縫いする
★その後、縦をまつり縫いする
★一列ごとに玉どめする

半返し縫いはひと針縫って、ひと針の半分戻るを繰り返す縫い方です。
まつり縫いは表に縫い目を出さない縫い方です。

・・トゥリボンを縫う時のポイント 

トゥシューズのかかとを折って、その折り目になったところにリボンをつけるのが一般的ですが、メーカーによって深いものと浅いものがあります。
安全ピンなどで仮留めして、自分の足や好みに合うベストな位置を探してみましょう。
折り目よりも後ろにつけるのは、足首が支えられないとされています。
リボンを付ける角度は斜めが良いとよく言われますが、甲の高さによっては、斜めに付けるとリボンの片側がたるんでしまうことがあります。
甲が低い場合は、垂直に付けたほうが足にフィットしやすいです。
リボンの端や切り口がほつれやすいときには、ライターであぶるかマニュキアをつけ、さらにボンドを薄く塗るとほつれ防止になります。

・トゥゴムを縫い付ける手順とポイント

トゥゴムをかかとにかけて履くことで、トゥシューズと足をよりフィットさせることができます。
ここではトゥゴムを縫い付ける手順とポイントを見ていきましょう。

・・準備するもの

★トゥゴム
★ソーイングセット

トゥゴムはメッシュタイプがおすすめです。
メッシュタイプはトゥシューズやタイツとも色や素材感が合わせやすく、伸縮性があり丈夫です。

・・トゥゴムの位置と長さ 

トゥゴムはリボンとかかとの間のかかと部分の内側に付けるのが一般的です。
トゥゴムの長さの目安は、14cmほどです。
位置はかかとより離れすぎるとフィット感が薄れますが、近すぎると擦れて痛くなることがあります。

★トゥゴムを足首の長さに合わせて切る
★両端を1センチほど折り返して縫い付ける
★ゴムとゴムの間を1センチほど空ける

シャンクが足についてこない場合は、足の甲の上にクロス型に付けるという方法もあります。
この時にあまり強くトゥゴムをかけると甲が伸びにくくなるので注意してください。
内側にゴムを付けると、マメができやすい、擦れて痛いという場合は、外側につけましょう。

・・トゥゴムの縫い方 

縫い方の要領はトゥリボンの時と同じですが、一回折り返した端を一直線に半返し縫いで縫いつけていくのが一般的です。
まつり縫いやなみ縫いだとほどけやすくなります。

・・トゥゴムを縫い付ける時のポイント 

トゥゴムを縫い付ける時のポイントは、メッシュの縦のラインを細かく押さえていくイメージで縫い付けていくことです。
上手く縫い付ける自信がない時は、後で微調整ができるように縫いしろを長めにとっておきましょう。
見栄えを考えて表面に縫い目が見えないようにするのも大切なこだわりですが、なにより大事なのは足が脱げないことです。

・まとめ 

トゥリボン・トゥゴムの縫い付け方の手順とポイントについてご紹介致しました。
つま先に大きな力がかかるバレエの優雅な動きを支えている、足とトゥシューズを結ぶためにとても重要なのがトゥリボンとトゥゴムです。
今回紹介した一般的な手順で慣れてきたら自分なりにアレンジをして、よりフィットしたトゥシューズで、レッスンやリハーサル、そしてステージへと進んでください。

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